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14th
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一階のコンコースの天井のデザインが伊東忠太の手によるものであったことは有名であるが、実は一期竣工直前までは竹中工務店のデザインで施工する予定であった。竣工三ヵ月前になって突然阪急側の顧問・阿部美樹志が「この画期的なビルの百年のためには平凡な手段では満足できない。何か記念になる意匠をもってコンコースを飾るべきである」と主張し、伊東忠太に設計を依頼することを提案してきたのである。全体との調和のとれたデザインでまとめてきた鷲尾は「全体としての調和こそ建築としては大切であり、別のセンスが導入されれば、この箇所だけ異質の空間になってしまう。ましてや東洋建築の伊東忠太の設計では全体との違和感は免れない」と反対した。しかし阪急側は阿部の提案を受け入れ、伊東忠太のデザインの導入が決定された。このことについては鷲尾もよほど腹に据えかねたようで、社内の竣工報告会でその鬱憤をぶちまけたそうである。
— 16人の建築家 石田潤一郎+歴史調査WG