Feb
8th
Tue
8th
僕は彼の本質は、彼が生まれつきもっている資質としての“優しさ“にあると見た。僕にも共通するそれがあるから一番よくわかるのだ。この優しさは、恐らく彼自身のもつ性格でもあると同時に、都会のなかではぐくまれた基本的な精神構造でもあると思う。
僕は考えるのだが、強い、緊張感のある、激しく訴えかける、安藤君の言う暴力的な空間を本当につくり出すのは、寒い風土、激しい気候の変化、貧富の差のうんと大きい、九州とか裏日本とか東北とか、僕達が育っていない土地の人びとによってではないだろうかと思う。
僕たち都市生活者は、とくに(かどうか)関西に生まれ育った人間は、温和な風土、美しいもの、洗練された芸術品や作法などの影響をうけすぎている。いくらそれを破壊しようとしても、その破壊の一歩手前で止まってしまうようなところがある。それが、つくるものに、ある優しさとなって現れるのだ。
僕は考えるのだが、強い、緊張感のある、激しく訴えかける、安藤君の言う暴力的な空間を本当につくり出すのは、寒い風土、激しい気候の変化、貧富の差のうんと大きい、九州とか裏日本とか東北とか、僕達が育っていない土地の人びとによってではないだろうかと思う。
僕たち都市生活者は、とくに(かどうか)関西に生まれ育った人間は、温和な風土、美しいもの、洗練された芸術品や作法などの影響をうけすぎている。いくらそれを破壊しようとしても、その破壊の一歩手前で止まってしまうようなところがある。それが、つくるものに、ある優しさとなって現れるのだ。
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「町人の優しさと土性骨」 東孝光 建築文化1974年4月号
”先行する世代を代表する都市住宅の名作家が、「住吉の長屋」直前の安藤忠雄を評した、貴重な一文”として<ヘブンリーハウスー20世紀の名作住宅をめぐる旅3 住吉の長屋/安藤忠雄 千葉学著> に収録